考察や雑記。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「作曲において、音楽理論は必要か?」論争は、なぜ不毛になるのか 【その1】

「特殊」を一般化すると不毛になりやすい 音楽理論を知らないで作曲している人も確かにいるし、もちろん、それでも良い曲を作る人はいる。これは特殊な場合だが、特殊を拡大して一般・普遍化すると、「理論を学んだ場合の作曲」と「そうでない場合の作曲」が…

アフターピルの市販薬化について

10月8日、ようやくアフターピル(緊急避妊薬)市販薬化の方針が発表された。まだ検討段階であるが、検討の段階に入った時点で一つの大きな進展なのは間違いない。この一報で「検討」の文字を見たとき、正直驚いた自分がいた。まだ確定はしていないが、ここま…

初学者におすすめの音楽理論書3

彦坂恭人 著 「コード&メロディで理解する 実践!やさしく学べるポピュラー対位法」2015年 複数の旋律を、それぞれ独立させながらも、それでいて調和するよう体系立った規則に沿って、組み合わせていく技法を対位法という。これだけでは何のことだかさっぱ…

初学者におすすめの音楽理論書2

清水響 著 「コード理論大全」2018年 勉強が苦手で嫌いな自分が言うのも恥ずかしいが、ある理論を暗記的に捉えるよりも、法則や連関等によっておのずと導かれる合理的な答えを探った方が、実りがあることが多い。暗記的勉強はある答えを一面的・固定的に捉え…

初学者におすすめの音楽理論書1

侘美秀俊 著「DTMによるオーケストレーション実践講座」2005年 管弦楽の理論関連の書籍は「難しい」「わかりにくい」というよりも、具体的にいえば「その理論・技法等がどのように実践されているのか、なんだか想像がつかない」だと思われる。 だが、この本…

「母性」とは何か。

役割 まず、気になる点がある。父性の意味内容の中に、母性の意味内容が含まれていないのはなぜだろうか。つまり、「家事育児などの"ケア"をする」ことが、なぜ父性の中にも意味合いとして含まれていないのか?である。 一面的だが、簡単にいってしまうと、…

「ホームレス」note・cakesの炎上について

本件の記事を書いたライターユニットのnoteは、下記のURLから確認できる。cakesの記事だけでなく、noteの記事も確認した方が、より問題点がわかるかと思う。 ライターユニット。ホームレスのおじさん達の「生きていくエネルギー」をテーマに、彼らの特殊な生…

アツギの件 何が問題だったのか。

僕は芸術論や表象論には全く詳しくないですが、考察していきたいと思います。 長くなりますので、先に結論を書きます。何が問題かというと、女性の要素を意図的に性的にし、その上で広告塔や集客として、モノのように女性を使用したこと。女性を常に性的に見…

「ラッキースケベ」とは何か。

「ラッキースケベ」とは、偶然や不意を利用し、責任追及を回避した架空の性加害である。偶然や不意を、意図的に利用している。もちろん、フィクションだからといって社会や思想に対して影響がないわけではない。 「ラッキースケベ」はカタカナ表記であり、た…

ボランティアは利己的であるか?

たまたま、「生きのびるブックス」というウェブマガジンでこんな記事を見かけた。 森岡正博「人生相談を哲学する 悩みのレッスン」第3回 共感的な「利己心」 Q2:友だちから「いい人であることをアピールしたいんだろ」と言われてボランティアをやめました…