以下は2021年12月24日の私の日記。
NHKの社会ニュース一覧から。
※経口中絶薬の市販が開始されたのではなく、産婦人科の治療における選択肢に、経口中絶薬が加わっただけであることに注意。
さて、もの凄いことが書かれてあった。日本産婦人科医会会長の、次の主張である。
引用に「しかし、薬で簡単に中絶できるという捉え方をされないか懸念している」とあるが、それは女性ではなく主に男性がする考え方である。男性が、いままでより簡単に薬で中絶をさせることができると考えるのだ。相手の女性を妊娠させた際の責任を回避できる、軽くできると考えるだろう。 だからこそ、経口中絶薬の導入は慎重にするのだというならば、一刻も早く男性が自身の認識を変えなければならない。これは女性の問題でなく、男性の問題である。女性にその問題を押し付けてどうするのか。至極愚かだと思う。
経口中絶薬によって、精神と身体が安全になるのに、なぜ女性がそのような捉え方をするのか?女性は判断力のない存在だと思っているのだろうか。
次に費用を見ていこう。
「海外では平均約740円ほど」、「日本円にしておよそ430円からおよそ1300円ほど」の経口中絶薬が、国内では10万円ほどかかるだろうと主張。これでは、高価なために利用できない女性がでてくるかもしれない。また、この高価さだと、たとえ導入しても男女の経済的な差によって男性が中絶の主導権を握る可能性もでてくる。なぜこれらの発想が出てこないか?男性が中心であるから、発想する必要がないのだ。
そもそも、なぜ中絶が起きるのかという問題に言及しないといけないだろう。なぜ一切言及しないのか。もし、奔放な女性が性にひた走り、誕生する命を軽んじているのだと考えているのならば、そっくりそのままそれを男性に置き換えて、男性に主張してほしい。この場合、特に男性にたいして包括的な性教育をしていかなければならないのだ。これは男性問題なのだから。
男性から破壊的な性交をされ、やむを得ず中絶しなければならないケース、性交中のアクシデントによってやむを得ず中絶しなければならないケース(不快になったり動悸が激しくなった場合は、ここで読むのを中断してほしい)などを考慮してほしい。ここに病院経営だとか費用だとかを持ち込むのは、明らかに人権を無視している。なぜ、国をもってして、医療をもってして全面的に保障しよう支援しようという発想がでてこないか。繰り返せば、男性が中心であるから、発想する必要がないのだ。男性中心主義が、いかに醜悪であるか…。ミソジニー(女性への制裁の思想)がいかに醜悪であるか…。